防犯カメラの選び方|初心者が確認すべき5つの判断基準を解説

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自宅に防犯カメラを導入したいと思って調べ始めると、種類の多さとスペックの複雑さに圧倒されてしまう方は多いのではないでしょうか。
画素数、録画方式、有線かワイヤレスか──比較軸が多すぎて「結局どれを選べばいいの?」と迷ってしまうのは無理もありません。
本記事では、防犯カメラを初めて購入する方に向けて、家庭用に本当に必要な性能だけに絞った選び方を5つのステップで解説します。
スペックに振り回されず、自分の家に合った1台を見つけるための判断基準として活用してください。
目次
防犯カメラ選びで最初に決めるべき3つの前提条件
防犯カメラを選ぶ際、いきなりスペック比較に入ると失敗しやすいものです。
まず「どこに」「なぜ」「いくらで」設置するのかという前提条件を整理することが、後悔しない選び方の第一歩になります。
屋外か屋内か──設置場所で必要な性能が変わる
防犯カメラ選びの最初のステップは、設置場所が「屋外」か「屋内」かを決めることです。
設置場所によって必要な防水防塵性能や夜間撮影機能が大きく異なるため、ここを決めないとスペック比較が始められません。
屋外設置の場合、雨風や直射日光にさらされるため防水防塵性能(IP規格)が必須になります。
家庭用であればIP65以上が目安です。また夜間の撮影が前提になるため、赤外線暗視やカラーナイトビジョン機能も求められます。
一方、屋内であれば防水性能は不要で、コンパクトなデザインやペット・子どもの見守り機能が重視されるでしょう。
代表的な設置場所としては、屋外なら玄関・駐車場・勝手口、屋内ならリビング・玄関ホール・子ども部屋が挙げられます。
設置場所が複数ある場合は、最も防犯リスクの高い場所(玄関・駐車場)を優先するのが基本です。
まずは「どこに設置するか」を1〜2か所に絞り、そこに必要な性能を基準にスペックを比較していくのが効率的です。
目的を明確にする──抑止・録画・見守りのどれを重視するか
防犯カメラの設置目的は大きく「犯罪の抑止」「証拠映像の録画」「家族やペットの見守り」の3つに分かれ、目的によって適したカメラのタイプや機能が変わります。
抑止が目的であれば存在感のあるバレット型(筒型)が有効で、録画が目的であれば高画質・長時間録画対応のモデルが必要です。
見守りが中心であればスマホ連携やリアルタイム通話機能を重視すべきでしょう。
目的を決めずに購入すると「抑止力はあるが映像が粗い」「高画質だが設置が目立たない」といったミスマッチが起きやすくなります。
家庭用では「抑止+録画」を兼ねたい方が多いため、バレット型で200万画素以上・夜間撮影対応のモデルが売れ筋になっています。
「何のために設置するのか」を家族で共有しておくと、カメラ選びだけでなく設置場所や台数の判断もスムーズに進みます。
家庭用防犯カメラの予算感──本体+ランニングコストで考える
家庭用防犯カメラの予算は「本体価格+ランニングコスト」の合計で考えるべきであり、本体だけで判断すると購入後に想定外の出費が発生する可能性があります。
本体価格は5,000〜30,000円が家庭用の主流価格帯です。加えて、クラウド録画を利用する場合は月額300〜1,500円程度のサービス料がかかります。
SDカード録画のみであれば月額費用はゼロですが、カードの定期交換費用(年に1〜2回、1,000〜3,000円程度)は見込んでおきたいところです。
たとえば本体15,000円+クラウド月額500円の場合、初年度の総コストは約21,000円になります。
SDカード録画であれば本体15,000円+SDカード2,000円で初年度約17,000円が目安です。
「月額費用がかかるか否か」は選定の大きな分岐点になるため、録画方法を決める前に予算の上限を設定しておくことが大切です。
家庭用で押さえるべきスペック──5つの判断基準
スペック表の数字に圧倒されがちですが、家庭用防犯カメラで本当に確認すべきポイントは5つに集約できます。
それぞれ「最低限必要な水準」を示しますので、商品比較の際のチェックリストとして活用してください。
画素数は200万画素(フルHD)以上あれば十分
家庭用防犯カメラの画素数は200万画素(フルHD・1080p)以上を選べば、人物の顔や車のナンバープレートを識別するのに十分な画質が確保できます。
画素数が高いほど映像は鮮明になりますが、データ量も増えるため保存容量を圧迫し、通信帯域にも負荷がかかります。
400万画素(2K)や800万画素(4K)は広い駐車場や店舗向けであり、一般家庭の玄関や庭であれば200〜300万画素で必要十分です。
200万画素であれば、5m程度の距離で人物の顔の特徴を識別できる水準になります。
「画素数が高い=良いカメラ」とは限らないため、保存容量や通信環境とのバランスで判断することが重要です。
画角と夜間撮影──死角をつくらないための2つのチェック項目
画角(撮影できる範囲の広さ)と夜間撮影性能は、設置後に「死角があった」「夜は何も映っていなかった」という後悔を防ぐために必ず確認すべきスペックです。
画角は水平100度以上あれば玄関周りをカバーでき、駐車場など広い範囲を撮影する場合は130度以上が目安になります。
夜間撮影については、赤外線暗視(白黒映像)とカラーナイトビジョン(カラー映像)の2種類があります。証拠映像として服の色や車の色を残したい場合はカラーナイトビジョン搭載モデルを選ぶとよいでしょう。
赤外線暗視の照射距離は製品によって10〜30mと幅があります。
自宅の撮影範囲に応じた照射距離を確認しておくと失敗が少なくなります。
画角が狭いカメラを買ってしまうと追加購入が必要になるため、少し広めのモデルを選ぶのが安全策です。
防水防塵規格(IP規格)の読み方──屋外設置ならIP65以上
屋外に設置する防犯カメラを選ぶ際は、防水防塵性能を示す「IP規格」を必ず確認し、IP65以上のモデルを選ぶべきです。
IP規格は「IP○○」の形式で表記され、1桁目が防塵等級(0〜6)、2桁目が防水等級(0〜8)を示します。
IP65であれば「完全な防塵+あらゆる方向からの噴流水に耐える」レベルであり、日本の一般的な屋外環境に対応可能です。
軒下設置ならIP54程度でも対応できますが、雨が直接かかる場所ではIP66以上が安心です。
IP67は一時的な水没にも耐えるため、台風の多い地域ではIP67を検討してもよいでしょう。
IP規格を見れば設置できる場所が明確になるため、商品選びの段階で必ずチェックしておきたいポイントです。
▼ 家庭用防犯カメラのスペックチェック表
| チェック項目 | 家庭用の目安 | 確認ポイント |
| 画素数 | 200万画素(フルHD)以上 | 玄関・庭なら200〜300万画素で十分 |
| 画角 | 水平100度以上 | 駐車場なら130度以上推奨 |
| 夜間撮影 | 赤外線暗視 or カラーナイトビジョン | 証拠重視ならカラー対応 |
| 防水防塵(IP規格) | IP65以上(屋外設置時) | 雨ざらしならIP66以上 |
| 録画方法 | SDカード+クラウド併用 | 月額費用の有無を確認 |
録画方法と接続方式──環境に合った組み合わせを選ぶ
防犯カメラの録画方法(SDカード・クラウド・NVR)と接続方式(有線・ワイヤレス)は、使い勝手とランニングコストに直結する重要な選択です。
自宅の環境に合った組み合わせを見つけましょう。
SDカード・クラウド・NVR──3つの録画方法を比較する
家庭用防犯カメラの録画方法は「SDカード」「クラウド」「NVR(ネットワークビデオレコーダー)」の3種類があり、手軽さ・コスト・信頼性のバランスで選ぶのがポイントです。
SDカードは月額費用がかからず手軽ですが、盗難や故障でデータを失うリスクがあります。
クラウドはデータがオンラインに保存されるため盗難に強い反面、月額料金が発生します。
NVRは大容量の録画に対応できますが、機器の追加購入(20,000〜50,000円程度)と設置スペースが必要です。
家庭用で1〜2台のカメラであれば「SDカード+クラウドの併用」が最もバランスがよい選択になります。
通常はSDカードに録画し、動体検知時のみクラウドに自動保存する設定が多くの製品で可能です。
「SDカードだけで十分か、クラウドも必要か」は予算とリスク許容度で判断するとよいでしょう。
▼ 3つの録画方法の比較
| 録画方法 | 月額費用 | メリット | デメリット |
| SDカード | なし | 手軽・低コスト | 盗難・故障でデータ消失リスク |
| クラウド | 300〜1,500円/月 | 盗難に強い・遠隔確認可 | 月額費用が発生 |
| NVR | なし | 大容量・長時間録画 | 機器購入費が高い(2〜5万円) |
有線かワイヤレスか──Wi-Fi環境と設置場所で決まる
防犯カメラの接続方式は「有線(LANケーブル / PoE)」と「ワイヤレス(Wi-Fi)」の2種類があり、自宅のWi-Fi環境と設置場所の距離で最適な方式が決まります。
ワイヤレスは配線工事が不要で設置が簡単ですが、Wi-Fiルーターからの距離が遠いと映像が途切れるリスクがあります。
有線は通信が安定しますが、LANケーブルの配線が必要で設置の手間がかかります。
PoE(Power over Ethernet)対応モデルならLANケーブル1本で電源供給とデータ通信を同時に行えるため、配線をシンプルにできるのが特徴です。
Wi-Fiルーターからカメラ設置場所まで壁2枚以内・距離10m以内であればワイヤレスで問題ないケースが多いでしょう。
一方、ルーターから離れた駐車場や庭への設置は有線またはWi-Fi中継器の併用を検討すべきです。
「配線の手間」と「通信の安定性」はトレードオフの関係にあるため、設置場所とWi-Fi環境をセットで判断することが大切です。
設置前に知っておくべき注意点──法律とプライバシー
防犯カメラは正しく設置すれば強力な防犯ツールになりますが、設置方法を誤ると法律違反やご近所トラブルの原因にもなりかねません。
購入前に最低限の注意点を把握しておきましょう。
撮影範囲のルール──隣家や公道を映す場合の注意点
防犯カメラの撮影範囲に隣家の敷地や公道が含まれる場合、プライバシーの侵害にあたる可能性があるため、カメラの設置角度と撮影範囲には十分な注意が必要です。
個人情報保護委員会のガイドラインでは、防犯目的であっても撮影範囲は必要最小限にとどめ、「防犯カメラ作動中」などの掲示を行うことが推奨されています。
隣家を直接映す角度での設置はトラブルの原因になるため、設置前に撮影範囲を確認し、必要に応じてプライバシーマスク機能(映像の一部をモザイク処理する機能)を活用しましょう。
多くのスマホ連携型カメラにはアプリ上でプライバシーマスクを設定できる機能が搭載されています。
設置後にスマホで映像を確認しながら角度を調整することで、必要な範囲だけを撮影する設定が可能です。
設置前にカメラの撮影範囲を必ずチェックし、ご近所トラブルを未然に防ぐことが大切です。
(引用:個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン」)
「防犯カメラ作動中」の掲示と保存期間の目安
防犯カメラを設置する際は、「防犯カメラ作動中」等の掲示を行い、録画データの保存期間も事前に決めておくことが望ましいでしょう。
掲示は法的義務ではありませんが、犯罪抑止効果を高めるとともに、「無断で撮影された」というトラブルを防ぐ効果があります。
録画データの保存期間は、家庭用であれば7〜30日程度が一般的で、SDカードの容量やクラウドプランに応じて自動上書きされる設定が主流です。
ステッカーはカメラ本体に付属しているケースが多いほか、ホームセンターやネット通販で200〜500円程度で購入可能です。保存期間は128GBのSDカードで200万画素の常時録画の場合、約7〜14日分が目安になります。
掲示と保存ルールを設置前に決めておくことで、運用面の不安を解消できます。
家庭用防犯カメラの選び方チェックリストとおすすめの次のステップ
ここまでの内容を整理し、購入前に確認すべきチェックリストとしてまとめました。具体的な商品選びに進む際の判断基準として活用してください。
5つのステップで確認する購入前チェックリスト
防犯カメラ購入前のチェックリストとして、以下の5項目を順に確認すれば、自分の家に合ったカメラを効率よく絞り込むことができます。
スペック比較の前に前提条件を整理し、必要な性能だけに焦点を当てることで、情報過多による迷いを防げます。
- ①設置場所を決める(屋外 or 屋内)
- ②目的を明確にする(抑止・録画・見守り)
- ③スペックを確認する(画質・画角・夜間撮影・IP規格)
- ④録画方法と接続方式を選ぶ(SDカード/クラウド、有線/ワイヤレス)
- ⑤総予算を設定する(本体価格+ランニングコスト)
この5項目を埋めたうえで商品を比較すれば、スペック表に振り回されず「自分に合った1台」を見つけやすくなります。
工事不要のワイヤレスカメラなら自分で設置できる
家庭用であれば、工事不要のワイヤレス防犯カメラを選べば自分で設置が可能であり、専門業者に依頼する必要はないケースがほとんどです。
近年の家庭用カメラはWi-Fi接続+マグネット固定やネジ留めで設置が完了するモデルが主流で、スマホアプリの指示に従うだけで初期設定まで完了できます。
工事業者に依頼すると設置費用(1台あたり10,000〜30,000円程度)がかかるため、DIYで設置できればコストを大幅に抑えられるでしょう。
ワイヤレス防犯カメラの具体的な商品レビューや設置の手順については、当サイトの関連記事で詳しく紹介しています。
防犯カメラ選びの判断基準が固まったら、次は具体的な商品のレビュー記事を参考に、最適な1台を見つけてください。
まとめ
防犯カメラの選び方は「設置場所→目的→スペック→録画方法・接続方式→予算」の5ステップで整理するのが最も効率的です。家庭用であれば200万画素以上・IP65以上・夜間撮影対応のワイヤレスモデルが基本線になります。
スペック比較に迷ったら、本記事のチェックリストに立ち返って「自分の家に本当に必要な性能は何か」を確認してみてください。
判断基準が固まったら、工事不要で自分で設置できるワイヤレスカメラの具体的なレビュー記事を参考に、最適な1台を見つけましょう。

